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シラスは泳ぎ下手?江ノ島名物になったワケ

2015年5月6日 16:21
シラスは泳ぎ下手?江ノ島名物になったワケ

 シラスがおいしい時期がやってきました。そもそもシラスってどんな魚?大きくなると何になる?シラスが名物の神奈川・江ノ島で、その秘密を探りました。

 国内で唯一シラスの生態を展示しているという神奈川・藤沢市の「新江ノ島水族館」へ。館内でまず見つけたのは孵化(ふか)後2か月の稚魚。シラスとは言わず“カエリ”と呼ぶそうです。隣の水槽には、1年後まで育った大きな姿がありました。実はシラスの多くは「カタクチイワシ」になるといいます。

 お目当ての「シラス」は展示スペースの裏側にありました。担当者の話によると、生まれてから1か月ちょっとくらいが、私たちが普段目にするシラスと呼ばれる魚だそうです。実は、シラスとはイワシ類やウナギなどの孵化後1か月ぐらいの稚魚の総称。まだ、体にはウロコがなく透明で、力も弱くあまり泳げないそうです。

 ところで、シラスはなぜ江ノ島名物なのでしょうか?担当者によると、昔からシラス漁が盛んで、多く捕れたというのが1番の理由だろうとのこと。大正時代から行われていたという江ノ島のシラス漁。シラスは、黒潮の流れに身を任せ、相模湾にたくさん入ってくるのだといいます。

 そして今では、シラスは“江ノ島を訪れたら絶対食べたい”という名物に。江ノ島では、朝どれの“生シラス”と“釜揚げシラス”の「二色丼」や、観光しながら手軽に食べられる「しらすボール」などのユニークなメニューもありました。

 シラスは内臓がまだウロコで守られていないため、傷みやすく、新鮮さが命。とれたての生シラスは、江ノ島周辺でしか出まわらないため、都内から1時間以上もかけて買い付けに来る人もいるそうです。

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