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安倍首相演説 歴史認識に多くの時間割かず

2015年4月22日 15:19
安倍首相演説 歴史認識に多くの時間割かず

 安倍首相は22日、インドネシアで開かれているアジア・アフリカ首脳会議で、戦後70年の節目を意識した演説を行った。演説で安倍首相は、先の大戦への反省など歴史認識についても触れたが、多くの時間は割かず、日本が地域の平和と発展のために一層貢献していく考えを強調した。

 安倍首相「“侵略または侵略の脅威、武力行使によって他国の領土保全や政治的独立を侵さない”。この原則を、日本は先の大戦の深い反省と共に、いかなる時でも守り抜く国であろうと誓いました。直面する様々な課題を解決するために、私たちアジア人、アフリカ人は結束しなければなりません。私たちの子や孫のために、共に平和と繁栄を築きあげようではありませんか」

 安倍首相は演説の中で、先の大戦が「侵略」だったと明言はしないものの、侵略はしないという姿勢と反省に言及したことでアジア諸国の理解を得たい考え。

 22日の演説は5分余りと短いものだったが、安倍首相が今年夏に発表する「戦後70年談話」の内容を方向付けるとみられていて、この演説を中国などがどのように受け止めたかも焦点となる。