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大阪府議を「キモい」 BPO“問題なし”

2015年4月14日 18:10
大阪府議を「キモい」 BPO“問題なし”

 大阪の府議会議員がラジオで「キモい」と言われた事について「精神的な苦痛を味わった」などと申し出ていた事案で、BPO(=放送倫理・番組向上機構)は14日、放送内容に問題はなかったとする見解を示した。

 これは、中学生とLINEでトラブルになった大阪府議会議員について去年8月、TBSラジオでお笑いタレントが、「こいつキモいもん」などと表現し、府議が「精神的な苦痛を味わった」などと申し立てていたもの。

 BPOの放送人権委員会は、双方から事情を聞いた上で、「地方議員に対する論評は民主主義の維持・発展に不可欠で、議員の名誉感情を傷つける面があっても、議員は我慢しなくてはならない」、「政治風刺はバラエティー番組の正当な表現行為として尊重されるべきだ」などとして、放送に問題はなかったと結論づけた。報告書は補足意見として、「自分に厳しい論評を我慢すべきなのは、国会議員ならばなおさらだ」と指摘している。