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衆院 憲法審査会スタート 改正原案を議論

2015年4月3日 1:24
衆院 憲法審査会スタート 改正原案を議論

 今の国会で初めてとなる衆議院の憲法審査会が開かれた。今後、憲法改正の原案作りに向けた議論が行われることになる。

 衆議院憲法審査会・保岡会長「国家国民の最高規範である憲法についての論議は、政権や政策をめぐる対立からはある程度距離を置いて、国権の最高機関である国会議員1人1人が大局的な見地に立って論議し、深化させていくべきものであるということだと思います」

 憲法審査会は、憲法改正の原案などを審議することを目的に、衆参両院それぞれに設置されている。2日の審査会では保岡会長が、少数政党であっても審査会の発言時間を平等にするなど、「公正公平な運営を行う」と述べ、多くの政党が賛同できる形で憲法改正の原案の作成に取り組む姿勢を強調した。

 自民党の幹事を務める船田議員は、憲法改正の発議と国民投票の実施について、今から2年以内に行いたい考えを示している。自民党は、各党の賛同を得やすい災害時の緊急事態条項などから議論を始めたい考えだが、民主党などには自民党のペースで議論が進むことへの警戒感もあり、今後の日程や審議するテーマについては決まっていない。