韓国へのハッキング攻撃を繰り返している北朝鮮のサイバー部隊について、韓国の政府系研究機関は３１日、原子力発電所を麻痺（まひ）させる能力があるとする分析結果を発表した。

　韓国の情報機関傘下にある「国家保安技術研究所」によると、北朝鮮のサイバー部隊は約６０００人のハッカーを抱え、このうち１０００人が中国や東南アジアでハッキング攻撃を繰り返しているという。韓国では去年１２月、原子力発電所を運営する会社で原発設備の図面が流出する事件があり、北朝鮮によるハッキング攻撃とみられているが、研究機関では北朝鮮のサイバー部隊は原発を麻痺させる能力も備えていると分析。今後、鉄道や電力の制御システムを狙ったハッキングを行う可能性もあるとみて警戒を呼びかけている。