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御嶽山 1月以来、一部除き警戒範囲を縮小

2015年3月31日 11:54

 戦後最悪の火山災害から半年が経過した御嶽山について、気象庁は31日午前10時、火山活動が低下していることなどから警戒が必要な範囲を縮小すると発表した。

 気象庁は御嶽山の火山活動が低下していることや、30日、地元で開かれた御嶽山火山防災協議会で、今後の安全対策の確認ができたことから、31日午前10時にこれまで火口から半径3キロとしていた警戒が必要な範囲を一部を除いて半径2キロに縮小した。

 一方で、去年の噴火で火砕流が下った南西側の地獄谷方向については、今後も火砕流の危険があるため火口から2.5キロまでが警戒範囲となっている。御嶽山の警戒範囲の縮小は今年1月19日以来。

 気象庁は、火口付近では今も噴煙が上がって地震活動が続いていることから、今後も小規模な噴火が発生する可能性はあるとして、警戒範囲の中では大きな噴石や火砕流に引き続き警戒するよう呼びかけている。