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「作業停止」効力失う…沖縄知事どう対応?

2015年3月30日 18:27
「作業停止」効力失う…沖縄知事どう対応?

 アメリカ軍普天間基地の移設先の名護市辺野古沖での海上作業を巡り、沖縄県の翁長知事が作業停止を指示した問題で、林農水相は30日、防衛省が求めていた翁長知事の指示を「停止」する申し立てを認めた。翁長知事は30日夕方、県庁で記者団に対し、今回の決定の受け止めなどについて語る予定。

 翁長知事は今後、海上作業の根拠となる、県の「岩礁破砕許可」の取り消しを視野に入れているが、この日の林農林相の決定を受け、県の幹部や顧問弁護士らと、法的な面も含めて慎重に検討を重ねるものとみられる。

 一方、辺野古沖では30日も、海底ボーリング調査用の台船の上で作業が進められ、アメリカ軍「キャンプ・シュワブ」のゲート前では、市民らが抗議の声を上げた。翁長知事は、辺野古移設に反対する強い県民世論を後ろ盾に、今後も工事を止めるための手だてを打ち続けるものとみられる。