×

安倍首相、リー元首相国葬に参列 狙いは?

2015年3月29日 20:08
安倍首相、リー元首相国葬に参列 狙いは?

 シンガポールの「建国の父」と呼ばれ、今月23日に亡くなったリー・クアンユー元首相の国葬が29日、執り行われている。リー元首相の国葬に参列した安倍首相の狙いについて、槻木亮太記者が中継。

 安倍首相は、アジアでの日本の存在感を示すためにも、通常国会の合間を縫って自ら国葬に参列した。参列者について、日本政府は当初、首相経験者などを検討した。しかし、シンガポールはTPP(=環太平洋経済連携協定)の交渉に参加しているほか、1000を越える日系企業が進出し、経済分野で密接な関係があること、国葬には韓国・朴槿恵大統領や中国・李源潮国家副主席、オーストラリア・アボット首相なども参列し、弔問外交の場ともなることから、アジアでの日本の存在感をアピールする意味でも安倍首相自らの参列を決めた。

 安倍首相「(リー元首相の)常に議論を恐れぬ率直な姿勢には、いつも感銘を受けていました」

 強行日程の安倍首相は、シンガポール滞在5時間余りで帰国の途に就いた。