「ひかりの輪」漏えい 調査官を略式起訴
オウム真理教から分派した「ひかりの輪」の会員に立ち入り検査の日程を漏らしたとして、東京地検特捜部は公安調査庁の調査官を略式起訴した。
国家公務員法違反の罪で略式起訴されたのは、公安調査庁の風間寛之・公安調査官(31)。風間調査官は2013年6月、翌日に控えた立ち入り検査の日程を「ひかりの輪」の会員にメールで漏らしていた。特捜部によると、情報漏えいの見返りや立ち入り検査時の証拠隠滅は確認されていないという。
公安調査庁によると、風間調査官は動機について「ひかりの輪の情報を得るために相手の信頼を得ようと行った」と話しているという。
風間調査官をめぐっては、「ひかりの輪」が去年、金品の提供を伴う不当な調査を繰り返し、情報漏えいも行っているとして刑事告発していた。