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東大論文不正問題 3人の博士号取り消し

2015年3月27日 12:58
東大論文不正問題 3人の博士号取り消し

 東京大学・分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授の研究室による論文不正問題をめぐり、大学は27日、当時、研究室に所属していた学生ら3人の博士号の取り消しを発表した。

 この問題は、東京大学・分子細胞生物学研究所の加藤元教授の研究室が作成した論文33本に、画像データのねつ造などの不正があり、元教授を含む11人が関わったと認定されたもの。

 東京大学が調査したところ、このうち2005年と2007年に博士号を授与された学生ら3人について、論文の図などにねつ造や改ざんの不正があり、論文の評価に重要な影響があったことがわかったという。このため、大学の規定に基づき3人の博士号を取り消すと発表し、すでに通知したという。

 大学は「今後、教職員・学生に対し研究倫理に関する周知徹底を図り、再びこのような事態が生じないよう、全学を挙げて取り組む」としている。