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アホウドリ、小笠原諸島で繁殖 戦後初

2015年3月26日 21:37
アホウドリ、小笠原諸島で繁殖 戦後初

 絶滅危惧種で、国の特別天然記念物にも指定されているアホウドリが、東京・小笠原諸島の媒島(なこうどじま)で繁殖していたことが分かった。

 環境省や東京都などによると、先月、小笠原諸島の媒島でアホウドリのつがいが見つかった。去年5月には媒島で、アホウドリのヒナが見つかっていて、つがいは、このヒナの親でほぼ間違いないという。

 これまで国内で確認されている繁殖地は、伊豆諸島と尖閣諸島だけで、小笠原諸島で繁殖が確認されたのは、戦後初めてだという。東京都や環境省などは、アホウドリが絶滅した小笠原諸島で、これまでヤギを駆除してアホウドリが繁殖できる環境を整えたり、伊豆諸島からヒナを移送したりして、アホウドリの増殖に取り組んでいた。