去年１年間に虐待が疑われた児童は約２万９０００人に上り、過去最悪だったことがわかった。

　警察庁によると、全国の警察が去年１年間に虐待が疑われるとして児童相談所に通告した児童の数は２万８９２３人に上り、過去最悪を更新した。児童虐待事件の検挙件数も前年比で約５割増えて過去最多の６９８件だったが、殴る蹴るなどの身体的虐待が５２６件と最も多く、続いて性的虐待の１５０件だった。

　警察庁は、児童の救出や保護のために全国の児童相談所に警察官ＯＢを派遣しているが、今後も連携を強化する方針。