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大隅良典栄誉教授、ガードナー国際賞を受賞

2015年3月26日 0:54

 受賞者の多くがノーベル賞を受賞している「ガードナー国際賞」に、「オートファジー」研究の東京工業大学・大隅良典栄誉教授(70)が選ばれた。

 今年のガードナー国際賞を受賞した大隅教授は70歳。細胞が内部のタンパク質を分解・再利用する「オートファジー」の仕組みを分子レベルで解明するなど、長年の研究業績が評価されて、受賞となった。

 「ガードナー国際賞」は生命科学・医学分野の賞として、もっとも著名な賞の一つで、iPS細胞の山中伸弥教授をはじめ、過去の受賞者の約4分の1がその後ノーベル賞を受賞している。

 オートファジーは、アルツハイマー病などの神経変性疾患や、癌(がん)などの治療への応用が期待されている。

 受賞に際し大隅教授は会見で、「権威のある医学分野の賞で、大変光栄に思っております。27年間とても充実し、優れたスタッフや学生に恵まれた」などと喜びを語った。