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米大統領、イスラエル首相の強硬路線けん制

2015年3月20日 19:51

 アメリカのオバマ大統領は19日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談し、総選挙の結果与党が勝利したことに祝意を示す一方、ネタニヤフ首相の取っている強硬路線をけん制した。

 ホワイトハウスによると、オバマ大統領はネタニヤフ首相に対し、17日に行われた総選挙で右派の与党「リクード」が勝利したことに祝意を伝えた。

 ネタニヤフ首相はパレスチナ問題やイランの核問題で強硬姿勢を貫き、オバマ政権との関係は冷え込んでいる。この日の電話でオバマ大統領は、パレスチナ人国家をつくりイスラエルと共存する「2国家共存」というアメリカの考え方は今後も変わらないと強調したという。

 さらに、イスラエルが強く反対するイランとの核問題協議についても、オバマ大統領はなおイランとの合意を目指す姿勢を強調し、ネタニヤフ首相をけん制した。