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李首相「国の指導者は歴史の責任負うべき」

2015年3月15日 16:46

 中国で国会にあたる全人代(全国人民代表大会)が15日午前に閉幕し、全人代の閉幕にあたって会見した李克強首相は戦後70年に関連して、「国の指導者は先人の罪がもたらした歴史の責任も負うべきだ」と述べ、歴史認識の問題をめぐり日本側をけん制した。

 李首相は「日中関係の根源は戦争や歴史に対して正しい認識を維持できるかどうかにある」と述べた上で、「国家の指導者は先人の作った成果を受け継ぐだけでなく、先人の罪がもたらした歴史の責任も負うべきだ」と主張した。安倍首相が今年発表する戦後70年の談話を念頭にけん制した形。

 その一方で李首相は、戦後70年にあたる今年は「日中関係にとって試練でもあるが、チャンスでもある。もし日本の指導者が歴史を直視すれば、関係改善の新たな契機となる」と期待感も示した。