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日本臓器移植ネットワークに立ち入り検査へ

2015年3月9日 14:20
日本臓器移植ネットワークに立ち入り検査へ

 臓器移植を受ける患者の選定ミスが相次いでいる日本臓器移植ネットワークに対し、厚生労働省が10日にも立ち入り検査を行うことが分かった。

 日本臓器移植ネットワークは臓器提供の橋渡しをする国内で唯一の組織で、臓器提供者が現れた場合、血液型や待機期間などを元に移植を受ける患者を選ぶ。ネットワークは去年11月、優先順位の高い患者に連絡せずに、別の患者に腎臓が移植されるミスを起こし、厚生労働省の業務改善指示を受けていたが、今月2日にも優先順位の低い患者を選ぶミスがあったことが分かっている。

 事態を重くみた厚労省は、10日にもネットワークに対し臓器移植法に基づく立ち入り検査を行い、患者を選定する時の体制などを調べる方針。