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東電に速やかなデータ公表求める意見相次ぐ

2015年3月4日 21:26
東電に速やかなデータ公表求める意見相次ぐ

 東京電力・福島第一原発にある排水路から高濃度の汚染水が直接海に流れ出ていた問題で、4日に開かれた原子力規制委員会の会合では、速やかなデータの公表を求める意見が相次いだ。

 福島第一原発にある「K排水路」と呼ばれる排水路からは、雨が降るたびに高い濃度の放射性物質を含んだ汚染水が直接海に流れて出ている。東京電力はこれまで、雨が降るたびにこの排水路から高い濃度の放射性物質が検出されていることを知りながら、数値データを公表してかなかった。これに対し、4日に開かれた会合では、専門家らから、今後は速やかにデータを公表するよう求める意見が相次いだ。

 今回の汚染水は、2号機建屋屋上のブロックなどに付着した放射性物質が雨水と混ざって「K排水路」に流れ込んでいるとみられている。東京電力は対策として、2日、雨水が混ざらないようにブロックにブルーシートを掛けたことなどを説明した。さらに、約1年かけて「K排水路」を付け替え、直接海へ流れるのではなく、特殊なカーテンで仕切られた港湾内に流れるようにするという。