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過激主義批判のブロガー刺殺される

2015年2月28日 15:40

 バングラデシュの首都ダッカで26日、宗教の過激主義を批判していた著名なブロガーが、何者かに襲われ刺殺される事件があった。

 AP通信によると、バングラデシュ系アメリカ人のアビジッド・ロイさんは26日、妻とともにダッカの路上を歩いていたところ、突然刃物を持った数人の男に襲われた。ロイさんは頭や肩などを刺され死亡、妻も重傷を負ったという。男らは逃走したが、現場の近くからは、血のついた大型の包丁が2つ見つかったという。

 ロイさんはベンガル語で「自由な考え」という名前のブログを運営し、宗教の過激主義を批判していた。この事件をめぐり、イスラム過激派組織とみられる「アンサル・バングラ7」という団体が犯行声明を出した。

 アメリカ国務省のサキ報道官は27日、「アメリカは最も強い表現でこの残忍な殺害を非難する」と述べ、捜査を支援する用意があると明らかにした。