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「イスラム国」キリスト教徒220人を拉致

2015年2月27日 11:14

 過激派組織「イスラム国」が、シリア北東部でキリスト教徒の村を襲撃し、約220人を拉致したとみられることがわかった。

 これは、イギリスに拠点を置く「シリア人権監視団」が26日、明らかにしたもの。それによると、「イスラム国」はシリア北東部ハサカ県で、キリスト教を信仰する少数民族アッシリア人の住む11の村を襲い、25日までの3日間で約220人を拉致したという。地元のアラブ人部族らを介して解放に向けた交渉が行われているとのことだが、新たな拉致を恐れ、多くの人が避難しているという。

 アメリカなど有志連合はハサカ県の「イスラム国」に対して空爆を行っており、拉致した人を「人間の盾」に使っているとの見方も出ている。「イスラム国」はこれまで、イラク北部のヤジディ教徒などイスラム教以外を信仰する少数民族に対する迫害を行っている。