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東電「原因が特定できず、公表しなかった」

2015年2月25日 11:45
東電「原因が特定できず、公表しなかった」

 福島第一原発で高い濃度の放射性物質を含む雨が海に流れ出ていた問題で、東京電力は去年の春に事実を把握していながら、公表していなかった。

 この問題は、2号機の原子炉建屋の屋上から濃度の高い雨水が雨どいと排水路を通じて港湾の外の海に流れ出ていたもので、東電が24日の会見で初めて公表した。東電は、雨が降るたびに排水路の濃度が上昇することを去年4月の時点で把握していたが、24日まで原因が特定できておらず、排水路を清掃することで数値が下がると考え、公表しなかったと説明している。

 東電は今後、放射性物質を吸着する土のうを設置するなどの対策を取るとしている。福島県は25日午前から、内堀知事が幹部職員を集めて対応を協議している。