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建屋の屋上に高濃度汚染水 海に流出

2015年2月25日 1:18
建屋の屋上に高濃度汚染水 海に流出

 東京電力は、福島第一原発2号機の建屋の屋上にたまった水から高濃度の放射性物質が検出され、その水が海に流れ出ていたことを明らかにした。

 高濃度の放射性物質が検出されたのは、2号機の大型機材搬入口の屋上にたまった水で、19日の調査では、最大で1リットルあたり2万9000ベクレルの放射性物質が検出されたという。屋上には、事故当時に飛び散った放射性物質が残っていたとみられていて、この水の一部は、排水路を通じて海に流れ出ていたという。

 東京電力は、雨水が集まる周辺の排水路から、これまでにも比較的高濃度の放射性物質を含んだ水を確認していて、去年5月、海へとつながる排水口付近では通常より10倍程度高い濃度の放射性物質を計測していた。東京電力は、去年4月以降、排水路での放射性物質濃度の上昇を確認し、調査を続けていたが、データは公表していなかった。