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農水相辞任受け野党攻勢 予算委は開かれず

2015年2月24日 15:13
農水相辞任受け野党攻勢 予算委は開かれず

 西川前農林水産相が政治献金をめぐる問題で23日に辞任したことを受けて、野党側が審議に応じられないなどと反発したことから24日の衆議院予算委員会は流会となった。

 予算委員会をめぐっては、野党側が安倍首相が出席する審議をやり直すよう強硬に求めたため24日の審議は流会となり、25日に追加の審議が行われることになった。

 西川前農水相の辞任を受けて民主党、維新の党などの野党側は24日の審議には応じられず、首相出席の審議をやり直すことや西川前農水相が顧問を務めていた会社のリストを提出することを求める方針で一致し、与党側に伝えた。

 民主党・高木国対委員長「西川農林水産大臣の辞任をめぐって、辞めたから問題がすべてクリアされた、全くそういうことではありません」

 これに対し与党側は、「審議に影響を与え申し訳ない」などと陳謝し、協議の結果、24日の予算委員会は流会となった。その上で、与党側はリストを26日までに提出することと、25日に予算委員会で首相と全閣僚が出席して追加の質疑を行う考えを伝え、野党側もこれを受け入れた。

 野党側は要求が受け入れられなければ24日の衆議院本会議も出席できないとの構えだったが、与党側の提案を受け、本会議は夕方にも開かれることになった。ただ、野党の攻勢によって審議に遅れが出る結果となり、政府・与党内には来年度予算案の年度内の成立は難しいとの見方が出ている。