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“連続銃撃”男の過激思想 情報機関は把握

2015年2月18日 0:06

 デンマークで起きた連続銃撃事件で17日、容疑者の男が刑務所で過激な思想に染まっていたことを情報機関が事件前に把握していたことが分かった。

 地元メディアによると、容疑者の22歳の男は事件直前まで刑務所で服役し、「『イスラム国』と共に戦うためシリアに行きたい」などと話していた。これについて、デンマークの情報機関は17日、男が過激な思想に染まっていると去年9月に刑務所から報告を受け、調査にあたっていたと発表した。一方で「調査を行ったものの事件を起こすと判断できる理由は見当たらなかった」としている。

 今回、襲撃された集会にはイスラム教の預言者の風刺画を描いた画家が出席していたことから、男とイスラム過激派との接点が捜査の焦点となっている。これについて、デンマークのトーニングシュミット首相は16日、つながりは見つかっていないと述べた。捜査当局は容疑者を手伝ったとして男2人を拘束し取り調べるなど、組織とのつながりや武器の入手ルートを調べている。