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格差拡大? 安倍首相と岡田代表が直接対決

2015年2月16日 16:03
格差拡大? 安倍首相と岡田代表が直接対決

 安倍首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が16日の衆議院本会議で始まり、民主党の岡田代表は「格差の問題」を中心にただした。

 岡田代表「安倍政権の経済政策の最大の問題は、成長の果実をいかに分配するという視点が全く欠落していることです。総理は日本社会の格差が近年拡大しているという事実を認めますか」

 安倍首相「個人の生活実感において、格差が許容できないほど拡大してるという(国民の)意識変化は確認されていない。誰にでもチャンスがある。そして、頑張れば報われるという社会の実現にむけ尽力してまいります」

 岡田氏はさらに、非正規労働者は厳しい環境であり「『多様な働き方』という美辞麗句にすり替えることは許されない」と対応を求めた。これに対し安倍首相は「不本意ながら非正規の職に就いている人の割合は低下している」と強調した上で、引き続き、対策に取り組む姿勢を示した。

 また、岡田氏は集団的自衛権の行使を限定的に容認する閣議決定と積極的平和主義について取り上げ、「目指すものが違う2つを1つにしていて危うさがある」と指摘した。安倍首相は「目的は国民の命と幸せな暮らしを守り抜くことで、指摘は全くあたらない」と反論した。

 さらに、岡田氏が党首討論を少なくとも月に1回行うよう求めたのに対し、安倍首相は、「建設的な議論を行っていこうとの提案には大賛成である」と述べた上で、「そのためには国民に異なる政策、選択肢を提示することが不可欠だ」として対案を提示するよう求めた。