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翁長知事、辺野古工事の一時停止要求も検討

2015年2月14日 2:34
翁長知事、辺野古工事の一時停止要求も検討

 沖縄のアメリカ軍・普天間基地の移設先とされる名護市・辺野古で、国が進めてきた海中へのブロック投下について、沖縄県の翁長知事は13日、作業の「一時停止」を求めることも検討する意向を示した。

 辺野古の大浦湾では、防衛省が1月下旬、海底ボーリング調査の範囲を示すフロートの重りとしてコンクリートブロックの投下を始めたが、住民団体などからサンゴ礁や海底を傷つけているとの指摘があがっていた。

 これについて翁長知事は13日の定例会見で、去年8月に許可した作業範囲を超えた行為の恐れがあると指摘した。

 翁長知事「一時停止等を含め、検討するよう指示している。それらも含めてあらゆる手段を検討し、公約の実現に向けて取り組んでいく」

 今後は県の規則などに基づいて、国に作業の一時停止などを命じることを検討するが、防衛省は県の許可自体が不要だと主張し作業を継続する構え。

 これについて菅官房長官は、「防衛省の報告ではサンゴの生息状況を調査した上で最も適切な場所を決定している」とした上で、「沖縄県の許可を得て工事しているので問題ない。政府としては引き続き環境保全に万全を期しながら作業をすることに変わりない」と述べた。