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テレ朝「報ステ」不適切報道は放送倫理違反

2015年2月9日 18:39
テレ朝「報ステ」不適切報道は放送倫理違反

 テレビ朝日のニュース番組「報道ステーション」が去年9月、原子力規制委員会の田中委員長の記者会見を不適切に報じた問題で、BPO(=放送倫理・番組向上機構)は9日、客観性と正確性などを欠いた放送倫理違反と判断する意見書を公表した。

 この問題は、田中委員長が他の質問に答えている映像を流してしまう「取り違え」や、田中委員長が記者への回答を拒んでいるように見える「不適切な編集」が行われたもの。意見書では、担当ディレクターらの「故意」や「恣意(しい)的・作為的編集」は確認されなかったとした。

 一方、一つのニュース項目に多くの人が関わる「分業」の進みすぎなどが原因になったと指摘した上で「取材対象にもフェアな報道姿勢とは言い難い」などとして、放送倫理違反と判断した。

 このほか、テレビ朝日が原子力規制委員会の抗議を受けて放送2日後に番組でおわびと訂正をしたことや再発防止策をまとめたことには一定の評価をした。