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ヨルダン 「イスラム国」のせん滅を目指す

2015年2月5日 19:11

 イスラム過激派組織、「イスラム国」がヨルダン人パイロットの殺害映像を公開したことを受け、ヨルダンでは4日、アブドラ国王が「容赦なく戦う」と述べるなど、「イスラム国」との対決姿勢を強めている。

 ヨルダン国営テレビによると、訪米を切り上げて帰国したアブドラ国王は4日、軍の幹部らとの会議で「『イスラム国』に対して容赦なく戦う」と述べたという。

 モマニ・メディア担当相「過激派やテロと戦うため有志連合との協力を進めていく。最終的には『イスラム国』のせん滅を目指す」

 また、モマニ・メディア担当相は4日、アメリカが主導する有志連合との連携を強め、「イスラム国」のせん滅を目指し取り組む考えを示した。一方で、地上部隊を投入する考えはないと述べた。

 一方、ロイター通信などによると有志連合の一員としてシリアの「イスラム国」空爆に参加していたUAE(アラブ首長国連邦)が空爆を中断していることがわかった。中断はヨルダン軍のパイロットが人質となった去年末からで、アメリカに対して墜落した場合のパイロットの救出・捜索態勢の強化を求めているという。

 これについてアメリカホワイトハウスの報道官は4日、「有志連合への関与が弱まったわけではない」と述べて、結束に影響はないと強調した。