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北日本で天気大荒れ 知床で自衛隊出動も

2015年2月2日 20:26
北日本で天気大荒れ 知床で自衛隊出動も

 発達した低気圧の影響で2日、北海道では東部を中心に大荒れの天気が続いている。知床の羅臼町では、観測史上最も多い積雪を観測し、自衛隊が災害派遣として除雪に向かった。

 羅臼町では観測史上最も多い179センチの雪が降り、自衛隊に災害派遣を要請する事態となった。発達した低気圧が千島付近に居座ったこの3日間。西側に位置する知床半島は、強い風雪にさらされた。

 海に面した知床半島の羅臼町では、日中も強い風とともに雪が吹き付ける状態が続き、見通しも利かなかった。このため、羅臼町と隣の標津町をつなぐ国道335号が通行止めとなった。国道から一本入った通りも商店がシャッターを下ろし、人影もなかった。雪は建物の1階の高さにまで積み上がっている。町内の幼稚園から高校まで7校は臨時休校となり、3日の休校も決まった。

 町の人たちは、雪が小降りになるたびに除雪をしている。しかし、降りやまないために道路の除雪も追いつかない。道路に積み上げた雪は電柱の看板の高さまで達した。

 こうした中で、高齢者が多く住む2つの町営住宅も雪に埋まり、自衛隊に除雪支援を求める事態となった。幸いこれまでのところ、大きな支障は出ていないという。