エア・ドゥが訓練が不十分だった副機長を機長に昇格させた問題で、３０日、エア・ドゥは教官としての適性を厳格に評価するなどの改善措置をまとめ、国土交通省に提出した。

　この問題は去年９月、エア・ドゥで機長への昇格訓練を受けていた副機長が着陸時にスピードを出しすぎたにもかかわらず、教官の機長が問題ないと判断し、機長に昇格させたもの。国土交通省はエア・ドゥに対し事業改善命令を出していたが、３０日、エア・ドゥは教官に任用する時の評価基準に「人間性」などの人物評価を加え、教官の技量を管理する者を訓練に立ちあわせ、教官としての適性を確認するなどの改善措置をまとめ、国土交通省に提出した。

　評価基準に人物評価を加えた理由についてエア・ドゥは、今回、問題となった教官が、客観的に副機長の合否を判断できていなかったためとしている。エア・ドゥでは今後、改善措置を実行に移し現在中止している機長訓練を２月下旬にも再開させる方針。