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天然記念物の白ザル、市街地で捕獲 米沢市

2015年1月30日 21:43
天然記念物の白ザル、市街地で捕獲 米沢市

 山形県米沢市の天然記念物で去年の暮れから市街地に出没していた白ザルが30日、設置したオリで捕獲された。

 30日、米沢市で捕獲された白ザルは、市によると体長は約50センチ、5歳の雌ザル「チッチ」とみられている。

 米沢市内では先月末から市街地で白ザルの出没が相次いだ。今月20日、群れに戻ったことが確認されたが再び市街地に出没したため、市では30日午前10時に、オリを設置することにしていた。

 こうした中、午前8時すぎに地元猟友会のメンバーが市街地西部の畑で電線の上を移動する白ザルを発見。このため急きょ、白ザルが通ると見込まれるところにリンゴや枝豆を仕掛けたオリを設置した。オリを仕掛けてから約30分後の午前9時すぎ、無事に捕獲された。白ザルは額から出血が見られるものの元気な様子で、市内にある野鳥救護所に保護された。

 米沢市では今後、獣医などの専門家と協議して白ザルの安全を考慮し動物園に譲り渡すか、山へ帰すかを検討するという。