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MRIに690億円支払い命令 米連邦地裁

2015年1月29日 20:40

 アメリカの金融業者「MRIインターナショナル」が日本の投資家の出資金を消失させた疑いがある問題で、アメリカの裁判所は27日、MRIの収益は詐欺行為によるものだったと認定し、約690億円の支払いを命じる判決を出した。

 MRIインターナショナルは、日本の投資家から集めた1300億円を超える出資金の大半を消失させた疑いが持たれていて、アメリカの証券取引委員会は2013年、連邦証券法に違反しているとして提訴した。27日、ネバダ州の連邦地裁はMRIの収益は違法な詐欺行為によるものだったと認定し、利子を含めた収益と罰金合わせて約5億8400万ドル(約690億円)の支払いを命じる判決を出した。

 判決について、被害弁護団の関係者は「今後、MRI側に残っている資産の回収が進めば、被害者に出資金が返還される可能性が出てきた」と話している。