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東京女子医大の特定機能病院取り消しを要望

2015年1月29日 18:32
東京女子医大の特定機能病院取り消しを要望

 去年、東京女子医科大学病院で入院中に死亡した男児の両親らが29日、東京女子医大病院への特定機能病院の承認を取り消すよう厚生労働省に要望した。

 厚労省を訪れたのは、東京女子医大病院の医療事故の遺族らで作る「被害者連絡会」で、厚生労働省に対し、高度な医療を行う「特定機能病院」の東京女子医大病院への承認を取り消すよう求めた。去年2月、人工呼吸中の子供への使用が禁止されている鎮静剤を投与され、その後、死亡した2歳の男児の両親も、承認取り消しを訴えた。

 死亡した男児の父親「この子が浮かばれません。この子がかわいそうですと」「また何年後かに同じような事故が形を変えて起こると思うんです」

 東京女子医大病院は、2001年に起きた医療事故をきっかけに、2002年に特定機能病院の承認が取り消され、2007年に再度承認されている。

 2001年の医療事故で娘を心臓の手術中に亡くした平柳利明さんは、「東京女子医大病院は当時、安全管理や患者側にも十分な説明をする体制を作ると約束し、再度承認されたのに、現在も体質が変わらず、むしろ悪化している」と強調した。