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復興工事、環境に配慮を…研究者団体が要望

2015年1月28日 22:38
復興工事、環境に配慮を…研究者団体が要望

 ハマグリなどの貝類やカニ類の研究者団体が、国と被災3県に対して環境保全の観点により配慮して復興工事を進めるよう要望書を提出した。

 知事あての要望書を提出したのは、陸と海の境界に生息する生物の研究者らでつくる学会の自然環境保全委員会。28日は、委員長を務める鹿児島大学の佐藤正典教授ら2人の研究者が県庁を訪れた。

 要望書によると、被災各地で復興工事が急ピッチで進められているが、適正な環境影響評価が行われておらず、三陸沿岸に生息する多くの絶滅危惧種の貝類など貴重な生態系が崩れていると訴えている。このため、工事の実施にあたって環境保全の観点により配慮するよう求めている。委員会は、27日までに国と宮城県、福島県にも同じ要望書を提出している。