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邦人男性“殺害”画像公開 政治部長が解説

2015年1月26日 10:23

 イスラム過激派「イスラム国」とみられるグループが日本人男性2人を拘束し、身代金を要求していた事件で、日本時間24日夜、「イスラム国」に関連したウェブサイトに1人の男性が殺害されたとみられる新たな画像と音声が公開された。これについて、日本テレビ政治部の伊佐治健部長が「真相報道バンキシャ!」で解説した。

 (Q.政府はどの時点で写真についての情報を得たのか?)

 -私たちの取材では、日本時間24日午前4時半から午前7時までの間に、今回殺害されたとみられる男性とは別の男性の妻に届いたメールの内容として政府は覚知していた。メールに添付されていた写真は、殺害された男性の遺体とみられるものだった。その時点からずっと、本物かどうかの見極めと狙いの分析、対応の検討が続いていたとみられる。写真がウェブサイトに投稿されてから官房長官会見までわずか30分程度だったところをみると、すでに写真が本物とみられるという分析を終えていた可能性がある。

 (Q.これまでの政府の交渉はどうなっていたのか?)

 -周辺国ヨルダンやトルコの協力を得て、当初は宗教指導者や部族長、最近は情報機関、また過激派グループなどのルートも探り犯行グループとつながるかを探っていた。間接的に犯行グループからの反応は得られていた模様。

 (Q.犯人グループはヨルダンの死刑囚釈放を求めた。今後の日本政府の対応は?)

 -ヨルダン政府の対応が鍵となる。取材していると、そんなに時間の余裕があるとは考えていない。日本政府の立場としてヨルダン政府に対して死刑囚の釈放を直接お願いすることは、出来ないことではないが、テロに屈することになる恐れもあり、やはり困難だとの見方がある。どうするかはヨルダン政府の判断に委ねている形。