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福島第一 汚染水の“今年度中処理”を断念

2015年1月24日 0:49
福島第一 汚染水の“今年度中処理”を断念

 福島第一原発事故で生じた汚染水について、東京電力は当初目標にしていた今年度中の処理を断念することを23日、明らかにした。

 福島第一原発では、事故後、溶け落ちた核燃料を冷やした後に出る汚染水27万トン以上が、タンクに保管されたまま。東京電力はこの汚染水について、今年3月末までに浄化処理を完了する方針を13年に安倍首相と約束していた。しかし、汚染水から放射性物質を取り除く多核種除去設備(=ALPS)が想定通りに稼働していないことなどから、今年度中の処理を断念し、23日、広瀬社長が資源エネルギー庁に報告した。

 東京電力・広瀬社長「お約束を果たせなかったことに対して、大変申し訳なく思っています」

 東京電力は、今年5月の処理完了を目標に、設備の処理能力をさらに上げることを目指すとしている。