ドネツク空港撤退、ウクライナ政府が表明
ウクライナ政府は22日、親ロシア派との間で激しい戦闘が続いてきたドネツクの空港から撤退したことを明らかにした。親ロシア派がウクライナからの分離・独立の動きをさらに強める可能性がある。
ウクライナ政府は22日、これまで重要拠点として政府側が掌握してきたドネツク空港から撤退したと発表し、親ロシア派が空港を制圧したことを認めた。その際、16人の兵士が親ロシア派に拘束されたという。
ウクライナ政府と親ロシア派は、9月に停戦合意していたが、ドネツク空港の争奪をめぐり、今月に入って激しい戦闘が続いていた。
親ロシア派が重要拠点を押さえたことで、ウクライナ東部をめぐる情勢が大きな節目を迎えたと言え、今後、ロシアの後ろ盾を受ける親ロシア派がウクライナからの分離・独立の動きをさらに強める可能性がある。
ウクライナ東部の情勢の沈静化を目指すドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4か国による首脳会談の開催の見通しも立っておらず、停戦が守られていくのかは一層、不透明な状況になった。