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“浄化後の水を海に放出”規制委が計画認可

2015年1月21日 17:03
“浄化後の水を海に放出”規制委が計画認可

 東京電力・福島第一原発の汚染水対策として、原子力規制委員会は21日、建屋周囲の地下水をくみ上げ、海に放出する計画を認可した。

 福島第一原発の1号機から4号機の周囲には、事故前から地下水をくみ上げるための「サブドレン」と呼ばれる井戸が設置されている。東京電力は、増え続ける汚染水対策の一環として、このサブドレンを使って地下水をくみ上げ、専用の装置で浄化した上で、海に放出する計画で、これにより、建屋内に流入する一日あたり約300~400トンの地下水を半分に減らすことができるとしている。

 この計画について、原子力規制委員会は21日、慎重な運転管理や定期的な報告を条件に認可した。ただ、浄化した後の水を実際に海に放出するには地元漁業関係者らの同意が必要で、東京電力は引き続き理解を求めていくことにしている。