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“天安門”趙紫陽氏死去10年で市民追悼

2015年1月18日 2:04
“天安門”趙紫陽氏死去10年で市民追悼

 1989年に中国で起きた天安門事件で、学生の武力弾圧に反対し失脚した趙紫陽元総書記の死去から17日で10年となった。北京市内の趙氏の自宅には、追悼のために多くの市民が訪れた。

 天安門事件以降、2005年に死去するまで趙氏が軟禁されていた自宅には数百人の市民が集まり、趙氏の名誉回復などを訴えた。

 市民「国民のために自分の職務を捨てることも惜しんでいない。花輪にも書いた。共産党の歴史では、ただ1人の人だ」

 趙氏の長女・王雁南さん「こんなに多くの人が父を記憶し、理念に共感していることに慰められる」

 趙氏の家族によると、死後10年の節目となった今年は、これまでで最も多くの人々が追悼に訪れたという。ただ、趙氏の自宅周辺には多数の警察官が配置され、天安門事件の遺族や人権活動家の訪問は許可されず、中国当局は追悼の動きが拡大しないよう神経を尖らせている。