×

パキスタンの教育変わる?来日財務相に聞く

2015年1月15日 21:54

 イスラム過激派組織に銃撃されながらも女性の教育の権利を訴え続けノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさん、彼女の母国パキスタンの現状はどうなっているのだろうか。来日中のパキスタンの財務相に単独インタビューした。

 今月5日。パキスタン北部の町では、学校の壁の上に真新しい有刺鉄線が設置されていた。別の学校では有刺鉄線だけでなく、監視カメラも確認できる。先月、学校が武装集団に襲撃され、生徒ら140人以上が死亡した事件を受け、パキスタン政府は学校に対し警備を強化するよう指示した。しかし、その費用の半分は生徒側が負担する必要があるなど、パキスタンの教育環境は恵まれているとは言えない。

 マララさんのノーベル平和賞受賞でパキスタンの教育は変わるのか。来日中のダール財務相に話を聞いた。

 パキスタン・ダール財務相「パキスタン人の少女が、インド人とノーベル賞を分け合ったのはとても誇らしい」
 記者「彼女の受賞はパキスタンの教育に変化をもたらすか?」
 パキスタン・ダール財務相「マララたちを襲った悲劇にも負けず、我が国は、少年だけでなく少女たちの教育も促進するための努力を続けている」

 一方、パキスタンはイスラム教徒が国民の97%を占めているが、今回パリで起きた連続テロ事件については強く非難した。

 パキスタン・ダール財務相「イスラム教は殺人を認めていない。人々が殺されたのは悲しいことだ。すべての宗教は他の宗教を尊重すべき」

 教育環境の改善を訴えるマララさんだが、まずは母国パキスタンがどう変わっていくかが夢の実現への試金石になる。