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震災の思い伝える「風の電話」修復 大槌町

2015年1月10日 20:07
震災の思い伝える「風の電話」修復 大槌町

 東日本大震災で大切な人を亡くした人たちがその思いを伝える場として知られ、今月、強風で倒壊した岩手県大槌町の「風の電話」の修復作業が、ボランティアらによって行われた。

 「風の電話」は電話線がつながっていない電話が置かれた電話ボックスで、8日、強風によって倒壊しているのが見つかった。10日は、震災で義理の母を亡くし、風の電話を何度も訪れていて、倒壊を知って修理を申し出た大工の男性と、ボランティアの計3人が修復作業にあたり、壊れた部分を直したり、腐食が進んだ金具を取り換えたりした後、電話ボックスを元の場所に立て直した。

 風の電話は、11日には電話ボックスの中に電話が置かれ、震災で大切な人を亡くした人たちが思いを伝える場として再開する。