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領海警備強化へ255億円 補正予算

2015年1月10日 0:10

 沖縄県の尖閣諸島などの領海警備を強化するため、海上保安庁が巡視船やジェット機を新たに配備する費用が9日の補正予算で閣議決定された。

 日本の領海をめぐっては、尖閣諸島周辺で3年前の国有化以降、中国公船による領海侵入が続いている上、去年は小笠原諸島周辺で中国漁船によるサンゴの密漁が相次いだ。このため、9日に閣議決定した補正予算で、海上保安庁の領海警備の体制強化などの費用として255億円が計上された。

 新型ジェット機を2機配備し、尖閣諸島周辺で新たに24時間の監視体制を構築するほか、小回りが効き船を追跡する能力を強化した巡視船を新たに3隻、増強する。

 3隻の巡視船は2016年末をメドに尖閣諸島周辺の警備にあたる石垣海上保安部などに配備する予定。