東京・築地の中央卸売市場で行われた新春恒例の初セリでは、青森県大間産のクロマグロが４５１万円で落札された。その最高値のマグロを水揚げした大間町の漁師が、今年最高の３４３キロのマグロを水揚げし、二重の喜びをかみしめていた。

　大間町の漁師・田中稔さんは今月４日夕方からマグロのはえ縄漁に向かい、５日午前１１時頃に４本のクロマグロを水揚げした。このうちの１本は重さが３４３キロ。今年最高の大物で、最高値のマグロより二回り以上大きいとみられている。年明け早々に３４３キロの大マグロを釣り上げた田中さんは、１２年前にも築地の初セリで最高値をつけたことがあり、２度目の最高値と合わせて喜びをかみしめていた。

　大間町は４年連続の初セリ最高値と大物マグロの水揚げに沸き、漁業関係者は今年一年、良い年になってほしいと願っていた。