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天皇陛下が新年感想「歴史を十分に学び」

2015年1月1日 8:11
天皇陛下が新年感想「歴史を十分に学び」

 天皇陛下は戦後70年の節目となる新年の感想を文書で寄せられた。

 陛下は戦後70年にあたり、「多くの人々が亡くなった戦争でした」と振り返り、「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」とつづられた。また、自然災害による被災者のことを案じ、「防災に関心を寄せ、地域を守っていくことがいかに重要か」と感じていると述べられている。

 さらに陛下は3首の和歌を公表し、去年、長崎で「原爆の惨禍を忘れてはならない」との気持ちで慰霊されたことについて「爆心地の 碑に白菊を 供へたり 忘れざらめや 往(い)にし彼(か)の日を」と詠まれた。

 1日は皇居で祝賀行事が行われ、成年皇族となった秋篠宮家の佳子さまも初めて出席される。