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大納会 日経平均株価4年ぶり下落

2014年12月30日 15:48
大納会 日経平均株価4年ぶり下落

 30日の東京株式市場で日経平均株価は下落した。終値は前日比279円07銭安の1万7450円77銭。

 31日からの5連休を前に商いが手控えられる中、ギリシャの政情不安などヨーロッパ情勢への警戒感などから売り注文が先行した。去年まで2年連続で大納会で年初来高値を更新したが、3年連続とはならなかった。大納会で株価が下落するのは4年ぶり。

 しかし、今年の株価は去年の大納会の終値より1159円(7.1%)上昇した。年間での株価上昇は3年連続となる。今年の東京株式市場では、前半は新興国の通貨が急落したことやウクライナ情勢への懸念などから株価は低調に推移した。4月以降は消費税増税の影響なども加わり、不安定な相場が続いた。

 しかし、10月末日銀による追加金融緩和が発表されると、急速に円安が進み、株価は一気に上昇した。今月には取引時間中としては7年ぶりに1万8000円をつけるなど株価はリーマンショック前の水準に戻ってきた。

 外国為替市場で円相場は1年間で約15円下落し、30日は1ドル=120円台前半で取引されている。円安の進行も株価を支えた。

 東証1部の売買代金は概算で1兆6172億円。売買高は概算で16億6698万株。