都内に住んでいた日本人女性とフランス人の夫が先月、トルコに出国した後、連絡が取れなくなっていて、イスラム過激派組織「イスラム国」の支配地域に入った可能性があることが分かった。

　政府関係者によると、連絡が取れなくなっているのはいずれも２０代でイスラム教徒の日本人女性とフランス人の夫。２人が「イスラム国に加わりたい」と周囲に話しているとの情報を得た公安当局などが話を聞いたところ、「イスラム国」への参加は否定したものの、「シリアの内戦で出た難民の支援をしたい」と現地への渡航の意思を示したという。

　このため、政府関係者が渡航を控えるように要請したが２人は応じず、先月上旬にトルコに入国し、シリア国境付近の町に移動したという。その後の動向は分かっていないが、政府は「イスラム国」の支配地域に入った可能性もあるとみて確認を急いでいる。