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特別国会招集 第3次安倍内閣発足へ

2014年12月24日 12:21
特別国会招集 第3次安倍内閣発足へ

 先の衆議院選挙を受けた特別国会が24日召集された。午後には、安倍首相が「第97代 内閣総理大臣」に選出される。国会から菅原薫記者が中継する。

 国会は24日午前8時に開門し、総選挙を勝ち抜いた議員たちが議員バッジを受け取った。

 自民党・若狭勝議員(初当選)「やっぱり議事堂を前にして、これからガッツという気持ちでいっぱいですね」

 共産党・池内沙織議員(初当選)「聞いてきた声をまっすぐに届けるというスタンスで戦っていきたいと思います」

 一方、官邸では24日午前9時過ぎから閣議が行われ、現在の第2次安倍改造内閣が総辞職した。午後には、衆・参両院の本会議で首相指名選挙が行われ、安倍首相が「第97代 内閣総理大臣」に選ばれる運び。安倍首相はただちに組閣本部を立ち上げ、第3次安倍内閣を発足させる。

 こうした中、安倍首相は江渡防衛相を交代させ、後任に中谷元・元防衛庁長官を起用する方針を固めた。江渡防衛相は、自らの政治資金の問題をめぐって野党側から追及を受けたことから、「これからの安保法制の審議に影響を与えたくない」などとして再任を辞退する意向を伝え、慰留していた安倍首相も最終的には受け入れた。

 中谷元・元防衛庁長官「党として、安全保障法制などは責任者としてやってきたので、自分なりに勉強していきたいと思う」

 後任に内定した中谷氏は小泉政権時代に防衛庁長官を務め、集団的自衛権をめぐる与党協議にも実務者として参加していた。

 安倍首相は総選挙の与党圧勝を受けて、すべての閣僚を再任する考えだった。しかし、年明けの通常国会の最大の懸案である安全保障法制の担当閣僚をかえざるを得なくなったことで、第3次安倍内閣は出足でつまずいた形となった。