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スペイン王女起訴 被告として“初”法廷へ

2014年12月23日 6:29

 夫の脱税を手助けしたなどとして、スペインの司法当局は22日、国王の姉にあたる王女を起訴した。王族が被告として法廷に立つのは初めてのこと。

 スペイン国王フェリペ6世の姉・クリスティーナ王女は、夫の事業を巡る脱税や資金洗浄を手助けしたなどとして、これまでに予審が行われていた。

 クリスティーナ王女は「知らない」「夫に任せていた」などとしてこれまで容疑を否認していたが、予審判事は22日、王女と夫を含む17人について刑事裁判を行うことを決め、起訴した。国王の家族が被告として法廷に立つのは初めてとなる。

 6月にはクリスティーナ王女の父親である前の国王が世代交代を訴えて自ら退位したが、今回の問題による王室の信頼が失墜したことも要因となったとみられている。