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マカオ返還15年 習主席が民主派けん制

2014年12月20日 18:14

 マカオが中国に返還され、15年を迎えた。20日、習近平国家主席が演説し、香港やマカオに認められている高度な自治について、あくまでも中国政府が認めた範囲でのものだと強調し、民主派をけん制した。

 中国の習近平主席は20日、ポルトガルから中国に返還され15年を迎えたマカオで、記念式典に出席した。演説の中で習主席は、高度な自治が認められている香港とマカオの「一国二制度」を今後も続けていくなら、その根本的な趣旨をしっかり把握すべきだとして、次のように述べた。

 習主席「1国の原則を堅持しながら2つの制度の違いを尊重し、中央の権力を守りながらも香港とマカオの高度な自治権を保障する」

 習主席は、香港とマカオの自治権は、あくまでも中国政府が認めた範囲でのものだと強調した。これは、民主的な選挙を求めてデモを行った香港の学生や、民主派などをけん制する狙いがあるとみられる。