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STAP検証実験打ち切り、小保方氏退職へ

2014年12月19日 11:44
STAP検証実験打ち切り、小保方氏退職へ

 理化学研究所は19日、小保方晴子氏らによる検証実験の結果、STAP細胞は確認できず、来年3月までの予定だった検証実験を打ち切ると発表した。小保方氏は退職を申し出て、受理された。

 理研・検証実験チームの相沢慎一チームリーダー「丹羽実験責任者によって4月から8か月、小保方研究員によって9月より3か月、検証実験を行ってまいりましたが、STAP現象を再現することができませんでした。検証実験は来年3月までを予定していましたが、検証実験を終了することといたしました」

 理研の会見によると、先月末まで行われていた小保方氏自身による検証実験の結果、STAP細胞に似た細胞の発生は確認できた。しかし、その細胞を使って実験したところ、万能性の確認には至らなかったという。また、小保方氏とは別に、理研の検証チームによる実験の結果も発表されたが、多能性を示す細胞の出現は確認できなかったという。

 また、理研は小保方氏から退職の申し出があり、受理したことを明らかにした。小保方氏は「必死に過ごした3か月でした。与えられた環境の中では魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果にとどまってしまったことを大変困惑しております」とコメントを出している。