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小保方氏“作製できず” STAP細胞は…

2014年12月19日 1:01
小保方氏“作製できず” STAP細胞は…

 検証実験が進められていたSTAP細胞。これまで、「200回以上、作製に成功している」と話していた理化学研究所の小保方晴子氏(31)が、自ら行った検証実験でも、11月末の期限までに作製できなかったことがわかった。

 今年1月、“世紀の発見”として華々しく登場したSTAP細胞。小保方氏は「夢の若返りも目指していけるのではないかと考えております」と話していた。

 しかし、その後、論文は不正が認定され、撤回という異例の事態に。STAP細胞は本当に存在するのか。

 「STAP細胞はあります」「私自身STAP細胞は、200回以上作製に成功しています」「STAP現象は何度も確認されている真実です」「私自身はたくさんのコツやある種のレシピのようなものが存在しているんですけれども」-4月の会見で、数々の疑惑に、小保方氏はこう語っていた。

 7月からは小保方氏本人による検証実験がスタートし、監視カメラつきの実験室で第三者の立ち会いのもと、STAP細胞を再現する実験が行われていた。

 “コツ”や“レシピ”を知り尽くしていたはずの小保方氏だが、関係者によると、実験期限の11月末までに小保方氏自身がSTAP細胞を作製できなかったことがわかった。

 18日正午過ぎ、小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士は「(Q:11月末までにできなかったということだが?)(STAP細胞作製が)できなかったということについて、より正確な公表が理化学研究所からされると思う」「(Q:小保方氏は今もSTAP細胞があるという考え?)それはその通りだと思いますけど」と話した。

 研究倫理に詳しい、京都大学iPS細胞研究所・八代嘉美特定准教授は「小保方さんたちが論文で提唱したSTAP細胞という概念、これ自体は、やはりほぼ“存在しなくなった”と言えるかと思う」「ある他の種類の細胞と取り違えてしまった、あるいは他の種類の細胞が混入してしまったという可能性があります」「何らかの意図をもって、(他の細胞を)混入させたという可能性も捨てきれない」と話した。

 理化学研究所は、19日午前10時半から検証実験の結果を正式に発表する。しかし、小保方氏は会見に出席しない予定だ。